ウクライナに武器を供給する約50カ国からなるラムシュタイングループの会合が延期されることになった。写真はバイデン米大統領。8日撮影(2024年 ロイター/Elizabeth Frantz)
ウクライナに武器を供給する約50カ国からなるラムシュタイングループの会合が延期されることになった。ラムシュタイン空軍基地の米広報部が明らかにした。会合は12日に予定されていた。バイデン米大統領がドイツ訪問を延期したことが背景にある。
今後の日程については近日中に発表されるという。
バイデン氏は10月10─13日のドイツ国賓訪問に合わせ、ラムシュタイングループ会合への出席を予定していた。しかし、フロリダ州に大型ハリケーン「ミルトン」が接近していることなどを理由にドイツ訪問を延期した。
会合の延期についてウクライナ政府のコメントは得られていない。
ドイツの外交政策シンクタンクSWPのシュテファン・マイヤー所長は「バイデン氏は、大統領選が近いこともあって国内政策に気を配っているというシグナルを送らなければならなかったのは明らかだ。今回の会合延期がウクライナの重要性を低下させるとは思わない」と述べた。
ドイツ国防省報道官は月内の会合開催を目指す意向を示している。
<ゼレンスキー氏、英仏伊独を訪問へ>
英仏伊の各政府によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ロンドンで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長およびスターマー英首相と、パリではマクロン仏大統領と、ローマではメローニ伊首相と、それぞれ会談する。11日午前にはバチカンで教皇フランシスコとも会談する。
関係筋によると、ゼレンスキー氏は週内にベルリンでドイツのショルツ首相とも会談する予定だ。
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