アメリカ、イギリス、オーストラリアの3か国による安全保障の枠組み「AUKUS」が、日本など新たな国の加入の検討を開始したとの報道を受けて、中国は重大な懸念を表明しました。

イギリスのフィナンシャルタイムズは8日、アメリカ、イギリス、オーストラリアの3か国による安全保障の枠組み「AUKUS」が参加国拡大に向けた協議を開始すると報じました。

AUKUSをめぐっては去年11月、自民党の麻生副総裁がオーストラリアの講演で日本を加えてはどうかと提案。アメリカは日本の加入を模索してきたとされ、エマニュエル駐日大使は3日付のウォール・ストリート・ジャーナルへの寄稿で、日本が最初のパートナーになるとの見通しを示しています。

こうした動きや報道について、中国外務省の毛寧報道官は8日の記者会見で反発しました。

中国外務省 毛寧報道官
「中国はこれに重大な懸念を表す。私たちは関係国家が排他的な小さいサークルを作って陣営対抗をすることに反対だ」

毛報道官はこのように述べた上でAUKUSについて「アジア太平洋の軍備をめぐる競争を激化させ、地域の平和と安定を破壊している」と批判。

日本については「歴史の教訓から学び軍事・安全保障の分野での言動を慎むべきだ」とけん制しました。

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