中国を訪れたアメリカのイエレン財務長官は8日、北京で記者会見し、中国との関係安定のための取り組みが進展しているとの認識を示しました。

4日から中国を訪れ、李強首相や何立峰副首相らと相次いで会談したアメリカのイエレン財務長官。

8日の会見では、中国側にデカップリング=経済の切り離しを望んでいない考えを伝えたことを明らかにしました。

アメリカ イエレン財務長官
「米中の経済関係は世界で最も重要な2国間経済関係の1つです」

イエレン氏はまた、中国側との意思疎通が進んでいることを念頭に「両国の関係が去年と比べてより強固になっているのは間違いない」と手ごたえを語りました。

一方、中国政府が太陽光発電やEV=電気自動車などの産業に巨額の補助金を出すことで過剰な生産能力の保有につながり、悪影響を与えかねないとされる問題に関しては「アメリカと世界に波及していくことを特に懸念している」と指摘しました。

今回の訪問では中国側と「国内経済と世界経済の均衡ある成長」について対話の枠組みを設けることで合意していて、過剰生産をめぐっても議論を進めたい考えです。

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