ハンガリーのオルバン首相によるロシア訪問を巡り、ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ハンガリーはウクライナとロシアの「仲介はできない」と述べて批判した。ロイター通信が報じた。
5日にプーチン露大統領と会談したオルバン氏は、ウクライナ侵攻を終わらせるための「平和のミッション」が目的だと主張。だが、オルバン氏は訪露について、ウクライナに知らせていなかった。オルバン氏は8日、北京で中国の習近平国家主席とも会談し、ウクライナ情勢を議論した。
ゼレンスキー氏は、ロシアよりも大きな経済力や軍事力を持った国でなければ仲介の役割を果たせないと指摘。「そんな国は多くない。米国や中国、EUなら仲介者となれると思うが、EUの1加盟国ではできない」と述べた。
一方、ゼレンスキー氏は8日、ポーランドのトゥスク首相とワルシャワで会談し、二国間の安全保障協定に署名した。協定では、ポーランドに向けて発射されたミサイルやドローンをウクライナが領空で迎撃することを明記。ポーランドは防衛企業の生産工場をウクライナに設置するなど、支援をさらに強化する。【ベルリン五十嵐朋子】
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