パレスチナ・ガザ地区で活動を続けるユニセフ(国連児童基金)の広報官がANNの取材に応じ、「子どもたちの命が奪われ続けている」と窮状を訴えました。

ユニセフ テス・イングラム広報官
「ガザの人々は十分な食料や水、医薬品を得ることができていません。栄養失調で死んでいく子どもたちもいますが、食い止めなければいけません」

 ユニセフのイングラム広報官は8日、「半年間でガザの人々の暮らしは変わり果ててしまった」と振り返り、食料不足が深刻化するなか、「子どもたちが命を落とす危険が高まっている」と危機感を示しました。

 ガザ地区では、イスラエル軍が支援物資の搬入を制限しているため必要な支援が行き届かず、北部では2歳未満の3人に1人が栄養失調に苦しんでいるということです。

 また、イスラエル軍は7日、ガザ南部の部隊の多くを撤収させたと明らかにしましたが、イングラム氏は「ラファでは今も戦闘機やドローンの音が聞こえている」と述べ、必要なのは「完全な停戦だ」と訴えました。

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