ロシアで地元当局の災害対応を巡り、住民の不満が爆発して抗議活動に発展しています。

 ロシア南部オレンブルク州のオルスクで5日夜、ダムが決壊し、洪水が発生しました。これまでに数千人が避難を余儀なくされています。

 地元メディアなどによりますと、洪水被害の対応を巡り、8日午後、数百人の住民がオルスクの市庁舎近くの広場に集結。洪水被害への支払いが少ないことに不満を示し、「恥を知れ」とシュプレヒコールを上げています。

 地元警察は、参加者の拘束も辞さない構えですが、抗議活動は今も続いています。

 オレンブルク州は当初、避難者らに対して最大5万ルーブル(日本円で約8万円)の補償金を提示、その後、2倍に引き上げましたが、住民の不満は収まっていません。

 デモ参加者らはまた、約10億ルーブル(160億円)をかけて新設したダムが決壊したことにも激怒しているということです。

 オレンブルク州知事は住民の代表者らと交渉の場を設けましたが、スマートフォンでの撮影を禁止し、住民側のさらなる反発を招いています。

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