(写真はイメージです) Oleg Golovnev-Shutterstock
<3歳娘の「モンスター」駆除は2万ドル以上の出費に>
子供はとかく想像を膨らませがちだ。しかし「モンスター」がいると8カ月も訴え続けた娘の部屋で、母親が見た光景は衝撃的だった。
【動画】母親が娘の部屋で目にした驚愕の光景...壁の中の「モンスター」の正体は?
自分の寝室にいることを怖がる3歳の娘に対して母親のアシュリー・マシス・クラスは、「壁の中のモンスター」なんていないと言い聞かせた。娘はディズニー映画『モンスターズ・インク』の大ファン。しかもいつもクローゼットを指さしていたことから、娘は映画のシーンを思い出しているに違いないとクラスは考えていた。
サリーやマイクが娘の部屋に隠れていないことは分かっていた。しかし屋根裏から出入りする蜂がいることに気付いたクラスは、害獣駆除業者を呼んで調べてもらうことにした。
ノースカロライナ州シャーロットの自宅に来た業者がミツバチの巣を発見するとは、「まさか思いもしなかった」とクラスは言う。この発見は2万ドル以上の出費につながった。
クラスは本誌にこう語っている。「問題の全容を把握して全部の蜂の居場所が分かるまでに、3週間と複数の養蜂業者を要した。娘の寝室の壁に蜂がいると業者が判断して開けてみたら、何千匹もいた」
「これまでに3回の駆除を行って蜂5万匹と45キロを超す蜂の巣やハチミツを除去した。穴をふさぐ前に2週間待って、再度確認する必要がある」
クラスはこの経験を@classashleyのハンドル名でTikTokに投稿した。最初の動画に映っているのはクローゼットを熱温度計で計測した画面。これが発見の手がかりとなった。「悪夢の原因」と名付けたこの動画はこれまでに940万回再生され、47万を超す「いいね」を集めている。
ミツバチは世界中の作物の約90%の受粉に欠かせない存在だ。大抵は木の洞や低木、廃屋などに巣を作るが、カリフォルニア大学農業天然資源学部によれば、住宅の壁の中に棲みつくこともある。もしも住宅を選んで大群が押し寄せた場合、わずか数時間から1日で巣ができる。
統計調査会社スタティスタによると、2023年はミツバチにとって史上2番目に最悪の年だった。養蜂家は2022年から2023年にかけ、コロニーの推定48%を失っている。
クラスにとって今回の出来事は衝撃的だったが、蜂が駆除されるのを見て安堵した。娘は「モンスターを見つけてもらって」喜んでいるといい、自分の部屋が普通に戻るのを心待ちにしている。
今、クラスは家の隅々まで点検して、もうこれ以上蜂の巣がないことを確認している。この問題に保険が適用されず、費用は自己負担しなければならないことも分かり、SNSを通じて点検を呼びかけた。
「費用は2万ドル以上かかった。だから家の中を歩き回って穴があれば全てチェックすることを勧める。何か発見したら必ずすぐにふさぐこと」
クラスは駆除の様子を動画で共有し続けながら、こうした問題に見舞われないための助けになればとSNSで質問に答えている。
壁から出てきた蜂の大群の動画には1400以上のコメントが寄せられた。
「正直言って5万匹のハチよりも壁の中のモンスターの方がまだいい」「文字通り最悪の悪夢」など、怖いという声が多数を占めている。
「独力で壁を使ってハチの個体群を救った」という冗談交じりのコメントもあった。
(翻訳:鈴木聖子)
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