中学1年生だった横田めぐみさんが帰宅途中に拉致されてから11月15日で47年となりました。めぐみさんが卒業した小学校ではめぐみさんの一日も早い帰国を願う音楽集会が開かれ、母・早紀江さんも電話越しに演奏を聴きました。

新潟市中央区の新潟小学校で開かれたのは、横田めぐみさんの帰国を願う音楽集会。

最初にピアノを演奏したのは、この学校の卒業生でめぐみさんのことを思い、『会いたい』という曲を作詞作曲した樋口菜那さんです。

【寄居中学校2年 樋口菜那さん】
「この曲を聴いて、家族に会いたい、一緒にいたいという拉致被害者家族の思いを自分事として想像してもらえたらうれしい」

2013年から始まったこの集会には、めぐみさんの同級生・池田正樹さんと吉田直矢さんも参加し、めぐみさんへの思いを馳せながらバイオリンやチェロを演奏。

在校生からはめぐみさんの早期帰国を願うメッセージが読み上げられました。

【在校生】
「めぐみさんが一刻も早く家族に会って、抱き合えることを心から願っています」

そして、最後に全校児童による合唱が披露されると、電話越しに聴いていためぐみさんの母・早紀江さんが感謝とともに娘の帰国へ思いを訴えました。

【横田めぐみさんの母・早紀江さん】
「今度こそ、石破首相には命がけでめぐみや拉致被害者を取り戻すために、全身全霊で打ち込んで頑張ってほしい」

88歳になり、去年は入退院を繰り返すなど体調が心配される早紀江さん。めぐみさんも10月で60歳となり、親子の再会へ残された時間は少なくなるばかりです。

【同級生 池田正樹さん】
「(早紀江さんは)あと1年3カ月で90歳。何かあったらどうするんだという話。政府に本気になってほしい。断腸の思いなんて首相に言ってほしくない」

その思いは児童も…。

【新潟小学校6年 長橋明里さん】
「日本だけじゃなくて、世界中の人たちに拉致問題を知ってもらうことが大事」

【寄居中学校2年 樋口菜那さん】
「拉致被害者の皆さんが帰国されるための手段を考えたり、実行したりはできないが、それをできる力を持った大人たちや政治家の人たちにこの拉致問題を今すぐ解決してほしい」

拉致被害者の一刻も早い帰国へ…言葉だけではない具体的な行動が求められています。

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