トランプ次期米大統領の次男の妻で、共和党全国委員会の共同委員長を務めるララ・トランプ氏は14日、FOXビジネスのインタビューで、連邦上院議員への転身に意欲を示した。国務長官に指名されたマルコ・ルビオ上院議員(南部フロリダ州選出)の人事が上院で承認された場合、州知事が後任を選ぶことになっており、トランプ派からララ氏を推す声が出ていた。
ララ氏は「私の名前が挙がっているのは知っている。選ばれれば、名誉と責任を伴うことだが、前進していきたいと思っている」と述べた。元テレビプロデューサーのララ氏は今回の選挙戦で激戦州を回り、女性や若者をターゲットに支持拡大を図っていた。
ルビオ氏が国務長官に就いた場合、大統領選の党候補指名争いでトランプ氏と争ったデサンティス・フロリダ州知事が次期上院選までの後任者を選ぶ。米メディアによると、デサンティス氏は側近の起用を検討しているが、同州選出のもう一人の上院議員であるスコット氏らトランプ派はララ氏を推している。
トランプ家では長男ジュニア氏と次男エリック氏が政権移行チームに加わっているが、親族企業の運営も任されている。長女イバンカ氏は今回の選挙戦から距離を置いており、三男バロン氏はまだ大学生だ。ララ氏は過去にも出身地の南部ノースカロライナ州で上院選への立候補を検討したと報じられており、政界での「トランプ家の後継者」として有力視されている。【ワシントン秋山信一】
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