27日に投票が行われた衆議院議員選挙。

政治学を研究する弘前学院大学(青森県)の西東克介教授は、今回の選挙を振り返り、選挙情勢を大きく左右したのは「政治資金問題」と指摘、さらに投票率向上に向け、若い人たちの関心を高める必要があると提言しました。

政治学を研究 弘前学院大 西東 克介 教授
「3区がまさかというくらいの頑張り。岡田さんがね。これはびっくりました。それと、もう1つは1区の升田さんがもの凄く頑張りました。1区では落選したが、比例で当選」

西東教授は、自民党の裏金問題が選挙の行方を大きく左右したと指摘します。

政治学を研究 弘前学院大 西東 克介 教授
「(自民党は)裏金問題に有効な改善策ができていないということです。だから今回の選挙では、かなり厳しい選挙区で負けた人たちがいるんではないでしょうか」

また投票率の低さは改めて課題となりました。

2009年に68.52%だったのが2014年には46.83%に落ち込み、その後も50%台で推移し、今回は51.62%と戦後2番目の低さでした。

県選挙管理委員会 平尾 悠樹 事務局長
「我々のこの一票一票が、国の形自体を変えていくものになりますので、そうしたところに半分の方々が棄権をされているという所に残念な結果だなとは思っておりますので、我々としても何とか皆さんが投票に来たいと思えるようなことを進めていきたいと思います」

短期決戦の中で、県選管はイベントは行わず職員がつくったポスターなどで選挙の日程をPRしました。投票率が下がった理由は今後、分析する必要があるとしています。

政治学を研究 弘前学院大 西東 克介 教授
「どうせ投票をしにいっても変わらないだろうという人たちが圧倒的に多い訳ですよ。しかも若い人に多い。やっぱりこれをもっと上げるためには、思い切って国のレベルでまずは議論をして、被選挙権の年齢を引き下げていくということが必要になるのではないかと私は思っている」

西東教授は選挙に対し、特に若い世代の関心を高める必要があると指摘しています。

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