刺激を与えると強烈なにおいを放つ “カメムシ” が各地で大量発生しています。秋の観光シーズンでにぎわう立山黒部アルペンルートの玄関口でも、住民たちがあの手この手で駆除に乗り出しています。
カメムシが窓のサッシにびっしり…アルペンルートの玄関口、立山駅周辺では、先週からカメムシが大量発生しています。
住民
「これ30分前につかまえた虫。元気。ことし多いわあ…」
東京からの旅行者
「やばいっすね…(においをかいで)うわっ!」
名付けて「カメムシキャッチャー」効果は…
立山黒部アルペンルートを訪れる観光客らを迎えるゲストハウス「ロコモーション」。
店長の後藤早瑛子(ごとう・さえこ)さんによりますと、先週から突如、カメムシが湧き出たといいます。
ロコモーション店長 後藤早瑛子さん
「このあたりとか…結構つきやすくって」「においもやっぱり苦手ですし。見た目もね、なかなかなビジュアルしているので」
数時間おきに掃き掃除をしたり、殺虫剤や蚊取り線香を使ったり、あの手この手で駆除していますが…
ロコモーション店長 後藤早瑛子さん
「私は “カメムシキャッチャー” って呼んでいるんですけど。地道にとっていくしかないので」
自作した『カメムシキャッチャー』とは…。
“ウッド系の香り” がいいという声も…
空のペットボトルを半分に切って上の部分を逆さにはめこむだけ。一度、入ると二度と出ることができない優れものです。
後藤さんによると自分の臭さに耐えきれず死んでいくのだとか。
この施設では『カメムシキャッチャー』を各部屋に配置しているといいます。
ロコモーション店長 後藤早瑛子さん
「夜中の12時に女性のお客さんが『すいませーん。ちょっと枕についているの取ってもらっていいですか?』とか言われて…。どうしても対応に手が取られるというのはありますね」
ところが、カメムシの発するにおいの感じ方は国によって少し違うようで…。
ロコモーション店長 後藤早瑛子さん
「でも、フランス人は、みんなこれいい匂いって言うんですよ」
加賀谷悠羽記者
「え?(においをかいで)うわ、くっさ!」
ロコモーション店長 後藤早瑛子さん
「なんでも、ウッド系の香りがするって…。くさくないっておっしゃる。文化の違いですかね」
富山県によりますと、ことし、カメムシは立山町のほか、上市町や黒部市の宇奈月温泉などで大量発生しているということです。なぜなのでしょうか…。
“越冬地” 求めるカメムシとの攻防…
県は、去年の秋に発生したカメムシの多くが雪が降らなかったことで越冬したことや、ことしは春先から気温が高かったことなどが要因とみています。
また、カメムシは暖かく日当たりのよい場所や光にひかれる習性があるため、外干しの洗濯物などは特に注意が必要だといいます。
ロコモーション店長 後藤早瑛子さん
「良い気候になってきて外でご飯食べたりお茶するのちょうどいいんですけど、どうしても視界に入ると皆さん嫌な思いされるので困りますね」
カメムシは冬を越すための快適な場所を探す時期。地元住民との攻防はしばらく続きそうです。
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