山体の膨張が確認されている岩手山について、研究者らでつくる岩手県の検討会は23日、噴火警戒レベルが2に引き上げられて以降の活動状況について意見交換し、観測データなどから「地殻変動は継続していて、低下傾向にない」と評価しました。

県の火山活動に関する検討会は23日、県庁で岩手山の噴火警戒レベル引き上げ後初めてとなる会合を開き、岩手山の活動状況について意見を交わしました。

この中で気象庁による調査や観測結果から、西側の大地獄谷に近い黒倉山周辺では、多い時で1日約20回の地震が局地的に発生している他、大地獄谷はわずかな膨張が見てとれるということです。
これを踏まえて検討会は、「岩手山の地殻変動は継続していて、低下傾向にない」と評価しました。引き続き、西岩手山で想定される火口からおおむね2キロの範囲は噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石の発生する可能性があるとして、立ち入らないよう呼びかけました。

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