鹿児島県警は、23日、今年これまでに県内で確認されたうそ電話詐欺やSNS型の詐欺による被害額が、14億円以上にのぼると発表しました。

県警によりますと、今年1月から9月末までに確認されたうそ電話詐欺やSNS型の詐欺は260件で、被害額は14億円1708万円でした。中でもSNS型の投資詐欺やロマンス詐欺が多発していて、135件、被害額は12億円近くにのぼります。

県内で実際に今年発生した投資詐欺の事例です。

▶ 20代女性は先月下旬、スマートフォンに表示された副業の広告にアクセスしたところ、LINEアプリが立ち上がり、副業担当者のアカウントが表示されたため友達追加しました。

その後、副業の内容について担当者から「YouTubeのスクリーンショットを送るだけ」と電話で説明を受け、作業後、報酬としてコード決済アプリで200円が支払われたため相手を信じ込みました。

その後、さらに担当者から、「高賃金の仕事を紹介する。お金を振り込んだら40%の利益が得られる」などと説明を受け、指定された口座におよそ11回、あわせて180万円を振り込みだましとられました。

▶ 30代女性も同様に副業広告をきっかけに担当者と繋がり、LINEや電話で「AIを導入した副業で月10万円以上稼げる」などと説明を受け、副業登録料として指定された口座におよそ4回、あわせて300万円を消費者金融などから借り入れて振り込みだましとられました。

県警は、簡単に稼げることを強調する広告や、副業を始める前に支払いがある場合は詐欺を疑い、鵜呑みにしないよう呼びかけています。

また、マッチングアプリやSNSで親交を深め、相手からの好意を利用した詐欺被害も。

▶ 40代男性は出会い系サイトで日本人女性を名乗る人からメッセージを受け、その後、LINEでやりとりを重ねるうちに恋愛感情を抱くようになりました。

男性は、相手とデートの約束した数日後、「お金はたくさん持っていたほうが良い。アメリカドル建ての投資を始めた方が良い」などと、投資を勧められました。男性は、指示された投資用のアプリをインストールし、アプリ内の担当者から投資費用として指定された口座に10万円を振り込みました。

その後、担当者から利益が出ているとの知らせがあったため投資がうまくいっていると信じ込み、さらにおよそ15回、あわせて1200万円を振り込みだましとられました。

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