衆院選、各選挙区の選挙戦をシリーズでお伝えします。今回は前職と新人あわせて4人の候補が争う「青森2区」です。

青森2区に立候補したのは届け出順に、国民民主党の新人・金濱亨氏(36)、自民党の前職・神田潤一氏(54)、共産党の新人・久保将氏(70)、無所属の新人・松尾和彦氏(61)です。

国民民主党の新人・金濱亨氏(36)

国政選挙に初挑戦している国民民主党の新人・金濱亨氏。

国民・新 金濱亨 氏
「不正直な、不誠実な政治を変えていく、この青森県民にとって必要な政策を前に進めていく」

県立高校の教諭として約12年間働き、いまはスポーツクラブの代表を務めている金濱氏。子供たちにふるさとをつなぎたいと政治の世界に飛び込みました。自らを生活者の代表と位置づけていて、教育や経済の訴えは、いっそう熱を帯びます。

国民・新 金濱亨 氏
「物価高で苦しい苦しい、コメも2倍、生活コストがどんどん上がっていく。でも、政府の懐は豊かになっています。政府に金を取り上げられたのだから、取り返しましょう。手取りを増やす減税政策、国民民主党は消費税を単一税率5%に引き下げます。複数税率を廃止し、インボイス制度もいりません」

榛葉賀津也幹事長や推薦を受けている連合の芳野友子会長の応援を受け、課題となっている知名度不足の解消を図りながら初当選を目指します。

自民党の前職・神田潤一氏(54)

一人でも多くの有権者と握手をするために駆け回る自民党の前職・神田潤一氏。箱根駅伝出場を目指し、東京大学を留年するほど陸上競技に打ち込んできました。その健脚と体力をいかして選挙区内をくまなく巡り、マイクを握っています。

自民・前 神田潤一 氏
「県南地域に住む皆さんが、しっかりと景気回復を感じられるような経済政策、地方創生も合わせてしっかりと取り組んでいくことが、この新しい石破政権の大きな課題、そして私自身の2期目の大きな課題であると考えています」

支援体制も手厚く、神田氏を後継指名した大島理森元衆議院議長は公示日からマイクを握りました。22日は岸田前総理と小泉選挙対策委員長が、それぞれ応援に駆けつけていて、神田氏は2期目の当選に向けて精力的に活動を展開しています。

自民・前 神田潤一 氏
「1分1秒おしまずというのは、前回当選してから3年間ずっと続けてきてることですので、しっかりこの選挙区内をくまなく回りきりたい」

共産党の新人・久保将氏(70)

共産・新 久保将 氏
「今度の選挙は、自民党の裏金問題、金権腐敗政治を終わらせる、そういう絶好のチャンスが今度の選挙です」

政権への批判を強める共産党の新人・久保将氏。八戸市湊町で生まれ育ち、20日は地元を代表するイベント、館鼻岸壁朝市で挨拶をくり返しました。

久保氏は八戸市議会議員を2023年まで1期4年務めていて、平和と暮らしを守る必要性を訴えてきました。今回の衆院選では大票田である地元・八戸で重点的に活動していて、消費税の減税による経済対策や農林水産業の振興を強く押し出しています。

共産・新 久保将 氏
「沿岸漁業の皆さんの予算を増やして、沿岸漁業の皆さん、八戸の海を守ってまいります。農家の皆さんが安心してコメ作りができるよう、価格保障や農業所得補償予算を増やして食料自給率を高める」

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