博多と韓国・釜山を結ぶJR九州高速船の「クイーンビートル」が浸水を隠して運航を続けていた問題。
親会社・JR九州の古宮社長は23日、海上保安庁の強制捜査を受けたことについて謝罪しました。
博多~韓国・釜山結ぶ「クイーンビートル」
JR九州の古宮社長は23日に行った定例会見の冒頭、クイーンビートルの浸水隠し問題でJR九州高速船の本社などが海上保安庁の強制捜査を受けたことについて、謝罪しました。
JR九州・古宮洋二社長「福岡会場保安部の強制捜査を受けましたことについて、関係者のみなさまにご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます」
クイーンビートルを巡っては、船首部分への浸水を確認しながら国に報告せず、浸水を知らせるセンサーの位置をずらして浸水を隠蔽し、3か月以上運航を続けていました。
今年5月の九州運輸局による臨時検査の際には、会社側がセンサーを戻すなどして不正の発覚を免れていましたが、8月の抜き打ち監査で不正が発覚していました。
海保が家宅捜索
問題をうけ、福岡海上保安部は10月17日、船舶安全法と海上運送法違反の疑いでJR九州高速船本社などの家宅捜索に乗り出し、立件を視野に捜査しています。
10月中に改善報告書
JR九州によると、10月中に国交省に改善報告書を提出し、11月には外部の第三者委員会の調査結果がまとまる方針だということです。
運航再開の考え、改めて示す
23日の会見でJR九州の古宮社長は今後について、改善報告書の提出や第三者委員会の調査結果などをふまえ「運航再開はありうる」と述べています。
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