妻に劇物の「メタノール」を摂取させて殺害した罪に問われている大手製薬会社「第一三共」の元研究員に対し、検察側は懲役18年を求刑しました。
「第一三共」の元研究員・吉田佳右被告(42)はおととし1月、自宅で妻の容子さん(当時40)に劇物の「メタノール」を摂取させて殺害した罪に問われています。
きょうの裁判で検察側は、妻が嘔吐するなどした異常な行動について、「被告の『二日酔いだと思った』との説明は不自然で不合理」と指摘。「放置して通報しなかったことは残酷で残虐」として、懲役18年を求刑しました。
弁護側は、「妻が自分でメタノールを摂取した可能性がある」として無罪を主張し、吉田被告は裁判の最後に「私は妻に殺意を抱いたことはない。私は無実です」と述べました。
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