鳥取県岩美町で養殖されているサバ「さばみちゃん」が、町の新しい特産品として町内の道の駅で販売されることになりました。
サバなのに刺身で、つまり生で食べられるサバです。
鳥取県岩美町の道の駅「きなんせ岩美」で、このほど新商品の発表会が開かれました。
町長が自信を持って紹介したのが「さばみちゃん」。
町内の網代港で養殖されたマサバです。
おいしさを引き立てる最適なサイズに切り分けた刺身を、岩美ブルーをイメージした皿にフグの刺身のようにきれいに並べました。
新鮮なまま真空パックにして瞬間冷凍する技術も活かされました。
岩美町 長戸清町長
「おいしいです!岩美町の新しい魅力がまたひとつできたなと。これを全国の皆さん、岩美町を知らない皆さんにもぜひ召し上がって頂いて。」)
通常サバは、アニサキスなど寄生虫の心配があり生で食べることは避けるものですが、ここのサバは違います。
その秘密は養殖の方法。
海の中での養殖ではなく、水槽は網代港の陸上にあります。
水槽の水は地下からくみ上げた地下海水。
この水はきれいで、通常の海水と違い寄生虫などの心配がありません。
だから生で、刺身で食べられるのです。
この陸上養殖を手掛けているのがタシマボーリング。
タシマボーリング 田島大介社長
「真似できるものならしてみろ、それ位の強気で育てています。」
井戸を掘る卓越した技術があったタシマボーリングは、JR西日本が手掛けたサバの陸上養殖に当初から関わり、2021年には事業自体を引き継ぎました。
JR西日本のブランド「お嬢サバ」に加えて、独自のブランドとして開発したのが「さばみちゃん」です。
養殖のエサに町内で獲れたものを用いるなど工夫の末に生み出され、とうとう岩美町の特産品として大々的に販売されることになりました。
責任感も一層増します。
タシマボーリング 田島大介社長
「うれしい気持ちと、ありがたい気持ちと、そこに向けて私たちも本当に最高のものを育てていかなければならないという気持ちが今日更に強くなりました。」
一番おいしい食べ方が刺身という、他ではなかなか食べられない特産品。
日野彰紀 記者
「地下海水で養殖すると、サバが一年中元気に育つんですね、だから脂がとってものっているんです。」
脂ののりは天然のサバの3倍とも4倍ともなる「さばみちゃん」。
11月から「きなんせ岩美」での販売が始まるのに加え、岩美町のふるさと納税の返礼品としても採用され、全国の人の目に留まることになりそうです。
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