2025年春のセンバツにつながる秋の高校野球東北大会が12日、福島県で開幕します。出場する岩手県内3校のうち、2年連続第1代表として臨む一関学院の投打の中心選手を紹介します。

9月29日に盛岡市のきたぎんボールパークで行われた秋の高校野球岩手県大会の決勝。
秋連覇がかかる一関学院は、夏の岩手大会を連覇した花巻東と対戦し、2度同点に追いつかれながらも最後は6対4で勝って、優勝を果たしました。


指揮官は、優勝の要因をピッチャーの好投と分析します。

(高橋滋監督)
「準々決勝の盛岡大学附属高校さん(との試合)。あそこでしっかり勝ちきれたことが選手たちの大きな自信になったな、という風に感じています」

秋の岩手県大会準々決勝で強打の盛岡大附属打線をわずか4安打に抑え、完封勝利を収めたのが左のエース・佐々木遼投手です。
佐々木投手の持ち味は、コースを丁寧に突くコントロールの良さと、チェンジアップやスライダーなど多彩な変化球。


準々決勝でも持ち味を生かして凡打の山を築きました。

(佐々木遼投手)
「東北大会は簡単に勝てないと思うので、県大会優勝から気持ちを切り替えて練習では厳しく試合では自信を持ってできるように頑張りたい」

一方、今年のチームでエースナンバーを背負い、県大会の決勝でも先発したのが右のエース・大下峻希投手です。決め球のスライダーを武器に打たせて取るピッチングで花巻東打線を翻弄し、チームの優勝に貢献しました。

(大下峻希投手)
「去年経験しているピッチャーは少ないと思うんですが、試合を意識した練習や1人1人のライバルとの競争などが試合につながったと思う」

仲間でありライバルでもある佐々木投手と大下投手。
2人を含めた投手陣が競い合いお互いに高め合う関係が一関学院の強さの秘密でもあります。

(佐々木遼投手)
「エース(ナンバー)を地区大会はもらえたんですけど、県大会ではもらえなかった悔しさもある中で、お互いを高めあえる存在だと思っている」

そして東北大会に向けてチームが強化を図っているのが打撃です。
打線の中心となるが成長著しい古川俊介選手。


県大会では3番を任されました。花巻東との決勝戦では大会第1号で、自身初となるホームランを放ち勝利に貢献しました。

(古川俊介選手)
「ライトは越すんじゃないかなとは思っていたんですけど、入るとは思っていませんでした」

ホームランは意識せず、常に低い弾道で長打を狙っていると話す古川選手。
フォームの改善を続けながら東北大会での活躍を誓います。

(古川俊介選手)
「東北大会を優勝して、神宮大会に出場して、春のセンバツに行きたいと思っています」

さらに監督が東北大会のキーマンとして挙げるのが、1番バッターを務める其田瑠生選手です。

其田選手は、秋の大会打撃が絶好調。
県大会では打率5割で全ての試合でヒットを記録しました。

(其田瑠生選手)
「地区予選の少し前から意識を変えてみたら良い感じに芯に当たる
ようになってきて。自分が先頭バッターとして初回からチームを勢いづけられるようなバッティングをしていきたいと思っています」

去年秋の東北大会では、準決勝で青森山田に敗れ、あと一歩のところで春のセンバツ出場を逃した一関学院。
今年にかける思いはどのチームよりも強いものがあります。

(一関学院 黒澤璃晏 主将)
「去年先輩たちが東北大会ベスト4、センバツ落選という形で終わってしまったので今年は東北大会優勝を目指して神宮やセンバツに行きたいと思っています」

一関学院の秋の東北大会の初戦は13日、大会2日目で秋田第3代表・大曲工業と山形第3代表・山形中央の勝者と対戦します。

秋の東北大会に出場する岩手第2代表の花巻東の初戦は、大会2日目の13日。
相手は秋田第1代表の秋田商業。
岩手第3代表の久慈の初戦は大会初日の12日、相手は福島第3代表の学法石川です。

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