重度の障害を抱えながら子育てに励む大分県日田市大山町の刀根実幸さんが夫とともに小学校で講演し、助け合って生きることの大切さを伝えました。

日田市大山町に住む刀根実幸さんと徹朗さん夫妻は3日、市内の高瀬小学校を訪れ、「難病の車いすママと家族のお話」というテーマで講演しました。

刀根さん家族

(刀根徹朗さん)「実幸さんは出産してから人工呼吸器という機械を使うようになりました」

進行性の難病である筋ジストロフィーと診断されている実幸さんは、次第に筋力が低下していく中で、2018年に長女の未来ちゃんを出産。車いすで人工呼吸器が必要という重度の障害を抱えながら、家族一緒に生活しています。

(刀根実幸さん)「一度も歩いたことがありません」
(刀根徹朗さん)「でもいろんなことに挑戦をしています」

講演では長年取り組んでいるボランティア活動や出産・子育てなど困難な状況でもチャレンジを続けてきたことが紹介されました。

(刀根徹朗さん)「どんなことが一番今幸せですか」
(刀根実幸さん)「娘の成長をそばでみれること」

子どもたちは「助け合って生きることは素敵なこと」だというメッセージを受け取っていました。

(児童)「実幸さんの力強い生き方とかが勉強になりました」「結婚したりとか、して楽しいって言っていたのがすごく心に残りました」「命があることは当たり前じゃないんだということを考えながら生きていきたい」

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