10月27日に投開票が行われる見通しになった衆院選。
石破新総理の「突然の表明」に、選挙事務を担う北海道内の自治体が急ピッチに準備を進めるなか、3つの選挙が重なる異例の「トリプル選挙」になるマチは、大わらわです。
3日の釧路市選挙管理委員会の事務局です。
ホワイトボードはスケジュールの変更で一気に真っ黒になりました。
釧路市選挙管理委員会 高野靖司事務局長
「選挙従事者や会場確保を一から調整。急ピッチで作業している」
北海道釧路市は当初、任期満了に伴う市長選と釧路市選出の前の北海道議2人が市長選に出馬したことに伴う、道議の補欠選挙を20日に行う予定でした。
しかし、石破新総理が衆院選を10月27日に実施する方針を表明。
釧路市は、このままでは衆院選の期日前投票の期間中に、市長選と道議の補欠選挙が行われ有権者の混乱を招くと判断。
3つの選挙を10月27日にまとめて行う「トリプル選挙」の実施を決めました。
「トリプル選挙」は釧路市では初めてのこと。
選挙スタッフを前回の市長選より100人程度増やす必要もあり、経費の増大が気になりますが…。
釧路市選挙管理委員会 高野靖司事務局長
「投票事務の従事者は1回で済むので、人件費は抑制される。有権者は1回の選挙で投票が済むので、ぜひとも投票に行ってほしい」
「トリプル選挙」に市民は…。
釧路市民
「市長選、道議補欠選、衆院選。1回で選挙した方が、お金がかからなくていい」
「(立候補者は)言っていることはまちまち。選挙は1回のほうがいい。そのほうが新聞を読み込める」
ナギーブ モスタファ記者
「投票用紙を載せたトラックが釧路市役所に到着しました」
釧路市には3日午後3時過ぎ、「道議補欠選挙」の投票用紙が届きました。
今後、「市長選」と「衆院選」の投票用紙も届き選管は発送作業を急ぎますが、選管の担当者にはさらに気がかりなことが…。
「道議補欠選挙」に立候補を予定している釧路市議2人のいずれかが10月9日までに市議を辞職した場合、市議の補欠選挙も行われるというのです。
釧路市選挙管理委員会 高野靖司事務局長
「「4重選挙」になる可能性が…」
(.9日までは気が休まらないですよね?)
「そうですね」
「トリプル選挙」も初めてなのに4つの選挙にうまく対応できるのか…。
石破総理の「方針転換」の影響が広がっています。
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