今年の夏、県外から女性2人が山梨県に移住して、甲府市内にカフェをオープン。
目指すのは甲府の魅力を発信するガイドブックカフェです。

甲府市の岡島からオリオンイーストの看板をくぐり、歩いて1分。

31段の階段を登った先にあるのは、今年7月にオープンした「michikusa Cafe」です。

オーナーで料理担当の目黒美友規さん(52)と、飲み物とホール担当の小林未歩さん(28)。

年齢差24歳の2人でこのカフェを立ち上げました。

目黒美友規さん:
「好きなものしか置いていない」

メニューは、季節に合わせて味わいを変えるハンドドリップのブレンドコーヒーに、メイプルシロップのかかったフレンチトーストなど、2人が「おいしい」と思ったものを提供しています。

継ぎ足しで作っているたっぷりのオニオンソースに、目玉焼きの乗った名物のハンバーグ。

ハンバーグは毎日手ごねで作っていて、材料は独自割合の牛肉と豚肉の合い挽肉に、パン粉とスパイスだけ。

客は:
「おいしかったです。野菜も多かったですし、ハンバーグも肉々しくて、肉汁がすごかった」
「ハンバーグがおいしかったと思って、前回も。もう1回食べてみたいと思って来ました。通いつめちゃいますね」

小林未歩さん:
「元気になれると思っていただけるようなおもてなしをしたいなと思っています」

目黒美友規さん:
「それが目標ですし、売りにしたいなと思っています」

目黒さんは宮城県出身で小林さんは新潟県出身。

年齢も生まれた場所も異なる2人が、なぜ甲府でカフェを開業したのでしょうか。

2人の出会いは6年前。

職場だった東京のアミューズメントパークで出会い意気投合します。

目黒美友規さん:
「職場が300人くらい人がいる中の惹かれあう2人だったので、年齢差を感じさせない何かが、そういうことにつながるのかなと」

小林未歩さん:
「いろんなご飯屋さんやカフェに出かけたり、いつか一緒にカフェができたらいいよね、というのはずっとある感じでした」

そしてオーナーの目黒さんにもう1つの出会いがありました。

目黒美友規さん:
「甲府に一人旅に来るタイミングがあった。東京にはない自然豊かな街と都会的な部分のハイブリット感がとても私の中では刺激的でズキュンときた」

初めて訪れた甲府で景色や街並みに魅力を感じ、夢だったカフェの開業を決意。

小林さんと東京の店で1年ほど修業し、今年5月 甲府で条件の良い空き店舗を見つけました。

目黒さん:
「東京の仕事をすぐにはやめられなかったので、合流したのが7月初めで、そこから片付けというか」

物件を見つけてから2か月でオープンにこぎつけました。

目黒さん:
「私たちだけではなく、周りの人たちも一緒に喜べる地域というか」

地元に根付いた店にしたいという思いから野菜やパンなど、地元の食材を使うようにしています。

甲府への愛が詰まった「michikusa Cafe」

2人が目指す今後は。

目黒美友規さん:
「ここがホームであるととらえていただけたらと」

小林未歩さん:
「目指せガイドブックカフェじゃないですけど、観光地を知られて、わくわくした気持ちで出かけていけるカフェになれば良いなと」

2人はきょうも元気に誰かがふらりと寄り道するのを心待ちにしています。

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