江田島市が、島をあげて栽培を進めているオリーブが収穫時期を迎えました。世界1位に輝いたオリーブオイル作りも始まっています。

先月から本格的にオリーブの収穫を始めたのは、栽培加工やレストランを運営する山本倶楽部です。一緒に収穫をしているのは、西条農業高校の生徒たちです。オリーブを絞ると出る「ポマス」と言われる粕を飼料に混ぜて再利用しブタを飼育していることから手伝いにやって来ました。

西条農業高校の生徒
「捨てるものを再利用することだから、めっちゃ有望だと思います」

山本倶楽部は、17年前に耕作放棄地を有効に活用しようと江田島市と協力してオリーブの栽培を始めました。現在は、江田島市と呉市にある農園およそ12ヘクタールで15品種のオリーブを栽培していて、16種類のオリーブオイルを作ってます。2019年には、日本のオリーブオイルでは初めて世界1位のオリーブオイルに輝きました。今年は、収穫前に少し実が落ちてしまいましたが一つ一つの実は、大きいということです。

山本倶楽部 濱田章裕 社長
「今年はね、去年より実なりがちょっ悪いですかね。でも、農家さんも協力してくれて非常にいいと思いますよ」

オリーブオイルへ加工 収穫したその日のうちに搾る

また、山本倶楽部では、農家や市民が栽培したオリーブの実を1キロ850円で買い取っていて、多くのオーリブの実が集荷場に持ち込まれます。オリーブの実は、選果場に運ばれオリーブオイルに加工するため枝や葉などを一つ一つ手作業で取り除き洗浄します。摘み取った実は、どんどん酸化が進むため収穫したその日のうちに搾ります。

山本倶楽部 濱田章裕 社長
「摘んだ瞬間から酸化が始まるので、うちは、その日の内にオリーブオイルにするんですよ。だからフレッシュでフルーティーなのは、そこにあるんです。きょう午前中に収穫したものを今度、昼から選果して夕方には搾り始めるでほとんど酸化がないですよね」

皮と種を一緒に粉砕して練ったあと遠心分離機で水分を抜き最後にフィルターで不純物を濾過したら完成です。搾りたてのオリーブオイルは、鮮やかなグリーンが特徴で香りがよく色んな料理にも合います。

山本倶楽部 濱田章裕 社長
「アイスクリームにオリーブオイルを掛けてあとは、藻塩掛けて食べるというメニューがあります。あとは、和食に合いますので、あんこでも合うし生クリームとか。今年は、美味しいと思います。収穫量は少ないですが味は例年通り上手く出来ていると思います。こういう色してます」

今年は、およそ8トン収穫を見込んでいて、オリーブオイル600リットル分になるということです。

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