警戒レベルの引き上げです。気象庁は山体膨張が確認されたとして、岩手山の噴火警戒レベルを1から火口周辺を規制するレベル2に引き上げました。
岩手山の噴火警戒レベルの引き上げは2007年の運用開始以来初めてです。

(記者リポート)
「噴火警戒レベルの引き上げに伴い、岩手山の登山口には入山禁止を示す看板が設置されています」

2日午後4時すぎ、八幡平市平笠の岩手山焼走り登山口には八幡平市の職員により入山禁止の立て看板が設置されました。


岩手山は9月26日の人工衛星の観測で、大地獄谷周辺が衛星に近づく変動が見られています。
これは山のごく浅いところの膨張を示すと考えられ、気象庁は2日午後3時に火口周辺の噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを1から2に引き上げました。

これを受け岩手山は当面の間、入山禁止となります。
噴火の危険にともなって岩手山が入山禁止となるのは1998年以来のことです。
岩手県によりますと、噴火警戒レベルが引き下げになるまでは入山規制が続く見込みだということです。
紅葉を含めた秋の行楽シーズンへの影響が懸念されます。


岩手山の噴火警戒レベルが2に引き上げられたことを受け、盛岡地方気象台は午後4時半から説明会を開きました。

盛岡地方気象台は、西岩手山からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石の発生に警戒を呼びかけました。

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