先月、神奈川県相模原市で下水道の工事中に急な増水で作業員2人が流された事故で、下水道管の避難を知らせるランプが使用された形跡がないことが市への取材でわかりました。

先月19日、相模原市中央区で下水道の耐震強度を上げる補修工事を行っていた際、急な豪雨で水かさが増し、下水道管の中で作業をしていた30代と40代の男性作業員2人が流されました。

2人とみられる男性の遺体は先月22日に相模川で見つかっていて、現在、警察が身元の確認を進めています。

市によりますと、2人が流された当時、下水道管の中に7人の作業員がいて、地上の作業員が「雨が降りそうだ」などと避難を口頭で伝えていたということです。

その後の取材で、工事業者が下水道管内に設置し非常時に点灯させ避難を知らせるランプが使用された形跡がないことがわかりました。

工事業者が、事前に市に提出した工程や安全対策を記した「施工計画書」では、このランプを非常時に点灯させることになっていたということで、市は安全管理に問題がなかったかどうか、検証するチームを立ち上げ、事故原因などを調べる方針です。

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