東日本大震災の後に栽培されるようになったオリーブの収穫が、30日から宮城県石巻市の沿岸部で始まりました。
石巻市の大川小学校のそばにある農園では30日朝、地元の農業法人が、鮮やかな緑色に育ったオリーブの実を手際よく摘み取りました。
石巻市では、被災地から新たな特産品を生み出そうと、2014年からオリーブの栽培が始まりました。今年は梅雨時に雨が少なく、夏は高温に見舞われたものの、地中海沿岸などで栽培されるオリーブには好条件となりました。この地区では、2ヘクタールの農地で育てられて今年は去年の2倍近い1000キロほどの収穫が見込まれています。
生産者の宮城リスタ 大川遠藤仁雄さん:
「(オリーブは)ここでも十分育つ。むしろかえってこの辺が良くなるかもしれない。質の高いオリーブオイルを石巻でも作れるということで、自分たちは自信を持っているので、それをぜひ食べてもらいたい」
収穫した実は加工施設に運ばれて、オイルが絞り出されました。
オリーブオイルは、石巻市内でこの秋に開かれる収穫祭などで販売されることになっています。
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