自民党の新しい総裁を決める「ポスト岸田」を巡る自民党総裁選は、27日投開票が行われ、石破茂(いしば しげる)元幹事長が制しました。

総裁選「決選投票」の結果

過去最多9人が立候補した総裁選は、1回目の投票で1位だった高市早苗(たかいち さなえ)経済安全保障担当大臣と2位の石破元幹事長の決選投票となりました。

決選投票の結果、石破氏が215票、高市氏が194票となり石破氏が新総裁の座につきました。

熊本選出議員の投票先は

27日午前に開票された熊本県内の党員・党友票は、石破氏が最も多く3212票、高市氏が2760票、小泉進次郎(こいずみ しんじろう)氏が2587票で続きました。

決選投票で、県連が持つ1票は石破氏に投じられました。

自民党熊本県連 前川收会長「JASMをはじめとした半導体産業について、いま一生懸命頑張ってもらっている。そのことに対する国の支援はとても大きく、支援の継続をしっかり後押ししていただく」

注目されていた小泉氏に対しては、熊本でも県議9人が総決起集会にオンラインで参加するなど支援の動きがありましたが、決選投票に進むことはできませんでした。

熊本市中心部で「号外」街の反応は

石破新総裁の選出から約1時間後、熊本市の中心部では、号外が配られました。

街の声「いいんじゃないんですかね、何度も挑戦して今までずっとダメだったが、日本を引っ張ってくれるような感じがする」

「しっかりと国を引っ張ってくれるリーダーになればいいなと。東京の一極集中だけではなく、地方にも光があたる政策をしてほしい」

「まだ学生なので、やっぱり大学の学費とか学生に向けての支援が多くあるとすごくありがたい」

「景気対策ですね、物価高を何とかして欲しい」

――期待は?

「未知数ですね、与党内野党の人なので」

立憲民主「グレーになった部分をきちんとできるのか」

一方、立憲民主党熊本県連の鎌田聡(かまた さとる)代表は。

立憲民主党県連 鎌田聡代表「裏金問題・統一教会問題・森友加計問題。すべてグレーになっていた部分を、どれだけきちんとできるのかそこが期待できない」

さらに近く行われる見込みの衆議院議員選挙について「石破新総裁は手ごわい相手」としながらも…

鎌田代表「自民党内が本当に顔が変わっただけで全て変わってしまっているのか。そうではないでしょ?ということをしっかりと有権者に訴えていきたい」

熊本選出の国会議員6人の投票先は?

県政担当キャップ・鬼塚記者による解説です。

キャスター「熊本選出の国会議員6人それぞれ1票を持っていましたが、今回どう動いたのでしょうか?」

鬼塚記者:RKKの取材では、熊本1区選出の木原稔氏は1回目が茂木氏、決選投票が高市氏。

小泉氏を支援した熊本2区の西野太亮氏は1回目が小泉氏、決選投票の動向は明言しませんでした。

そして熊本3区、坂本哲志氏は1回目河野氏、決選投票では無効票となっています。これは坂本氏がきょう27日は海外で公務に行っているため、事前に投票先を決めて出発していました。決選投票で小泉氏と表明していたため、無効票となりました。

熊本4区の金子恭之氏と参議院の馬場成志氏は、1回目林氏を支援していましたが、決選投票では石破氏に投票しました。

熊本などの「地方」支持のある石破氏

キャスター「熊本としては石破さんはどうなんでしょうか」

鬼塚記者:今回、石破氏がトップだった地域を見ると、東京や福岡などの都市部ではなく四国や東北、そして熊本などいわゆる「地方」が多い傾向です。

政治学が専門の熊本大学・伊藤教授は「石破氏の地方重視の姿勢がどれぐらい次の衆院選で打ち出せるか注目している」と話していました。

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