事実上、次の総理大臣を決める自民党総裁選が27日に行われ、石破茂新総裁が誕生しました。青森県内の党員・党友票でも石破新総裁がトップとなり、青森県での根強い人気を示しました。

自民党総裁選は1回目の投票で過半数を獲得した候補がおらず、高市早苗経済安保担当大臣と石破茂元幹事長の2人による決選投票に持ち込まれました。

決選投票では、石破元幹事長が国会議員票と地方票の合計で過半数を超える215票を獲得し、新しい総裁に選ばれました。

自民党 石破 茂 新総裁
「自由闊達な議論ができる自由民主党。公平公正な自由民主党。そして謙虚な自由民主党。みんなが心を一にして、(2012年の総選挙で)政権を奪還をしました。もう一度、そのときに戻りたいと思っております」

これに先立ち、自民党青森県連も県内の党員・党友票を開票しました。
県内の開票結果は石破新総裁が最も多い2290票を獲得し、次点の候補に大差をつけ(小泉氏1811票、高市氏1721票など)、青森県での根強い人気を示しました。

県内での投票率は64.37%で3年前の前回を2.63ポイント下回りました。
石破新総裁は、10月1日に召集される臨時国会で第102代内閣総理大臣に指名されます。

県選出国会議員の2回の投票先は…

自民党県連の津島淳会長は27日に取材に応じ、自身の投票先とともに石破新総裁の誕生の受け止めを次のように述べました。

自民党県連 津島淳 会長
「1回目の投票では小林鷹之候補に投票致しました。2回目の投票については、石破茂候補に投票いたしました。率直にすべて私と考えが同じではありません。しっかり自分も議論に参画することで、よりよい、解決策を作り出していく。そこが大事なところだと思っております」

また、青森テレビの取材では江渡聡徳衆議院議員は、1回目の投票では上川氏に、決選投票の投票先は非公表としています。

木村次郎衆議院議員は、1回目に小泉氏に投票しましたが決選投票での投票先は非公表としています。

神田潤一衆議院議員は1回目に小泉氏に投票したあと、決選投票は石破氏に入れたということです。

滝沢求参議院議員は1回目、決選投票いずれも高市氏に投票したということです。

一方、野党第一党・立憲民主党県連の田名部匡代代表は与野党ともに政治改革が必要とした上で、今後の自民党の行動を注視したいとしています。

立憲民主党県連 田名部匡代 代表
「総裁選で、それぞれ国民に対して聞こえのいいことを言ったことをどう実行できるのかなというのは、厳しく見ていかなければいけないというふうに思っています」

9月23日には野党第一党・立憲民主党の代表選挙で野田佳彦元総理が選出されていて、来る衆院選で戦う与野党のトップは経験豊富なベテランが対峙することになりました。

石破新総裁に県民が求めるものは?

事実上、次の総理大臣となる石破茂新総裁。防衛大臣や農林水産大臣、地方創生担当大臣など要職を歴任した経験豊富な新総裁に、県民が求めるものを聞きました。

中澤美寿妃 記者
「自民党総裁選挙の決選投票が行われ、新総裁が決まりました。県民は新総裁に何を期待するのでしょうか」

県民は
Q.新総裁が石破氏に決まりました

「よかった。よかった。(決選投票で)2人になったときに、やっぱり石破さんの方がいいんじゃないかと思って」

「高市さんだと思ってました。どこまで自民党を改革してくれるのかというところに期待したい」

県民からは課題が山積する国内とともに、日本の国際的な立ち位置にも注文がありました。

県民は
「この世界情勢の中で日本という国がどうあるべきか。この辺をきっちりやってもらいたい」

「今回、今までと違って、派閥の政治から脱却はしていないんでしょうけど、脱却した雰囲気はあったと思う。最終的に2人の候補で対外的・国際的・流動的な状況になっていますので、そういう意味では石破さん対応力、適応力がある人だと思ってよかった」

石破新総裁は鳥取県出身で、第2次安倍政権では地方創生担当大臣も務めました。若い世代からは地方の活性化を願う声が聞かれました。

高校生は
Q.地方への企業進出について…

「学校終わって遊びに行くところが限られているから(商業施設が)増えてほしい」

事実上、次の総理となる石破新総裁に県民からは大きな注目が注がれています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。