東京・台東区で執拗に勧誘するなどの悪質な客引きをさせたとして、ラウンジ経営者の男女が警視庁に逮捕されました。悪質な客引きをさせたとして飲食店経営者が逮捕されるのは異例です。

東京都の迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されたのは、台東区のラウンジ「ルフト」の経営者・石毛裕之容疑者(64)と中国籍で同じく経営者の陳平容疑者(51)です。

石毛容疑者らは今年8月、台東区湯島の路上で歩行者らに「飲みましょう、お願いします」「(料金は)3000円だけだよ」などと執拗に勧誘し、つきまとった疑いが持たれています。

警視庁によりますと、つきまとっていたのは50代の女性のフリーの客引きで、この女性には1回3000円の成果報酬が渡されていたとみられるということです。

客引きの摘発をめぐっては、実行犯が現行犯逮捕されることが多く、実際に客引き行為をしていない経営者が逮捕されることは異例です。

調べに対し、石毛容疑者は「『客引きで来た客は受け入れるな』と指導していた」と容疑を一部否認し、陳容疑者は容疑を否認しています。

石毛容疑者らの店の客はほとんど客引き経由で来店していたとみられ、警視庁はいきさつを詳しく調べています。

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