青森県南部町が、事前に必要な議会の議決を経ずに小中学校の教諭用の教科書など合わせて4600万円を購入していたことを受けて、26日に臨時議会が開かれ、予算の追認が全会一致で可決されました。

南部町 北上隆広 学務課長
「議会のご議決をいただかないまま、契約を締結していたことに対し、議員のみなさまに深くお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」

臨時議会では、学務課長が誤った認識があったことを謝罪し、このあと予算を求める議案が提案され全会一致で可決されました。

町の条例では700万円以上の財産を取得する際、事前に議会での議決が必要と定められていますが、町は2020年度と21年度、そして今年度の3回、小中学校の教諭用の教科書と指導書、合わせて4668万円を議決を経ずに購入していました。

町ではこれら購入品を、財産には該当しない消耗品費と、誤った認識で処理していたということです。

南部町 工藤祐直 町長
「岩手県北のほうで同じ例があったという報道をみて、すぐうちはないのかチェックしてみろ、としたところ3件出てきた。前例踏襲的に処理してきたことが今回の結果だと思います」

町は、再発防止策として事務執行の再確認やチェック体制を強化するとしています。

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