7月の記録的な大雨で甚大な被害を受けた戸沢村蔵岡地区の集団移転について、村は9割以上の住民から賛同を得られたとして、集団移転に向け、県や国とともに事業を進めていく方針を発表しました。

戸沢村 加藤文明 村長「概ね90%の賛成がある。集団移転に向けて県および国と集団移転を進めていく」

戸沢村蔵岡地区では7月の記録的な大雨で地区にある69戸の住宅のほぼすべてが浸水被害を受けました。

今後も同様の被害が出る可能性があることなどから、住民全員が地区を離れ別の場所に生活の場を移す「集団移転」について、今月19日に村が意見交換会を開き、
全世帯が参加しました。

蔵岡地区に住む若い夫婦(夫)「集団移転には賛成だが、何処に行くかやお金の面もまだ決まっていないのでやっぱり不安でしかない」

蔵岡地区に住む若い夫婦(妻)「ちょっと複雑な気持ちですけど、集団移転すればみんなで一緒に移転したいなと考えている」

意見交換会では集団移転についての意見を聞き取るアンケートが配布され住民の7割が移転に賛同した場合、移転先の候補地などについて住民と共有していくことなどを確認していました。

村はきょう会見を開きアンケートの締め切りのきのうまでに全世帯から回答があり、住民のおよそ9割が集団移転について賛同したと発表しました。

これをうけ戸沢村の加藤村長は、集団移転について県や国とともに事業を進めていく方針を示しました。

戸沢村 加藤文明 村長「1番のハードルは全戸合意のもと(で進めること)国と協議をした上でそこが出来た段階で進められたら」

移転時期や場所については、地域住民の意向を踏まえ今後、国と協議を重ねていくとしています。

戸沢村 加藤文明 村長「地域コミュニティがしっかりしている集落なのでその思いも受け止めて安全な場所に移転するように進めていきたい」

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