「ファミコン」、「ゲームボーイアドバンス」、これらを開発したのは、京都府に本社がある任天堂です。任天堂は何十年にもわたり、こうしたゲーム機を世に送り出してきたんですが、今回、新たにミュージアムをオープンすることになりました。

 京都府宇治市に10月2日、オープンする「ニンテンドーミュージアム」。オープンを前に報道関係者に内部が公開されました。中に入るとおなじみのキャラクターが出迎えてくれました。

 任天堂のものづくりの歴史を知ってもらおうとつくられたこのミュージアム。任天堂の創業は1889年。京都で花札を製造したことがはじまりでした。そして、1983年、「ファミリーコンピュータ」初代「ファミコン」を発売します。瞬く間に社会的な大ブームを巻き起こしました。

 さらに、1990年には「スーパーファミコン」を発売。ゲーム売り場には長蛇の列ができました。その後、2017年に発売された「Switch」など、累計8億5000万台以上のゲーム機を出荷しました。

 (前田春香アナウンサー)「こちらには歴代のコントローラーがずらっと並んでいます。私が5歳のときに初めて使ったゲームボーイアドバンスもあります。とっても懐かしいです。」

 歴代のゲーム機のほか任天堂が世に送り出した、ほぼすべてのゲームソフトが展示されています。販売したゲームソフトの数は、58億本以上にのぼるといいます。

 さらにミュージアムでは、任天堂の楽しさを体感できるコーナーも。巨大なコントローラーを使って遊ぶ「スーパーマリオブラザーズ」。ほかにも「ファミコン」や「スーパーファミコン」「ニンテンドー64」など懐かしいゲーム機で遊べるコーナーや、巨大なスクリーンに現れるマリオの敵のキャラクターを退治するゲームなどもあります。

 内覧会には海外から多くのメディアも訪れ、注目度の高さがうかがえました。

 (ベルギーの記者)「(Qニンテンドーミュージアムはどうですか?)美しい、すごいですね。任天堂は常に何か新しいことを仕掛けて革新を続け、とても象徴的なキャラクター達がいる。そんな任天堂が大好きなんです。」

 また、任天堂を巡ってはユニバーサル・スタジオ・ジャパンで2021年、「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープン。任天堂のキャラクターは近年、ゲームの世界を飛び出しています。今回できたミュージアムは京都府宇治市にとって「観光の起爆剤」になるともいわれています。

 (宇治市民)「孫たちや子どもたちも『すぐ行きたい』って。少しでも活気づいたらいいかな。」

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