今週のシリーズ「ふれる手仕事の秋」。
きょう紹介するのは、さまざまな色に光り輝くガラスの工芸品です。
一関市にある世界に一つだけの作品を手づくりできるガラス工房を紹介します。
一関市でガラス製品の販売やガラス作品の製作体験を行う、サハラガラスパークです。
敷地内の建物は、ガラス工芸で有名なイタリアのベネチアをイメージして作られています。
店内で展示・販売されているのは、国内外から集められたグラスや花瓶などおよそ10万点のガラス製品です。
(サハラガラスパーク 野村実支配人)
「こちらは先代の左原得司がガラスを集め始め、みなさんに見ていただきたいそういった思いの中からこの場所を手に入れ、(ガラスの)テーマパークの1つとして発信する施設」
サハラガラスパークは1993年、市内でガラス店を営んでいた左原得司さんが創業しました。
レトロな雰囲気の店内にガラス製品が溶け込む人気の観光スポットで、年間20万人ほどが訪れます。
店内にはちょっと変わったこんなガラス製品も…。
「こちらが昭和初期に使われていたガラスのハエ取り器になります」
洗剤を入れることでハエを中に誘い込んで取るハエ取り器は、形がかわいらしくどこか懐かしさを感じさせます。
さまざまなガラス製品を見ることができるガラスパークですが、ガラス作品を手作りすることもできます。
(サハラガラスパーク 野村実支配人)
「ショップの他に体験工房を常設している一輪挿しやグラスを作ることができる」
体験教室では、スタッフの指導の下、オリジナルのガラス作品を作ることができます。
この日は女性2人で県外から一関市を訪れた観光客がグラスづくりに挑戦していました。
「これがまず吹き竿といってこの穴から息を入れてガラスを膨らませる。ガラスは柔らかい棒についてきたら、回してないと落ちる」
スタッフから説明を聞いたらさっそく製作開始。
ガラスを溶かしたおよそ1200度の溶解炉に竿を入れガラスを取り出します。
「必ず回してください。選んだ黄緑色のガラスを全体につける」
真っ赤なガラスに竿から息を吹き込みます。
この工程を何度か繰り返し徐々に大きくしていきます。
そして形を整えて竿から切り離します。
このあと1日かけてゆっくりと熱を冷ませば完成です。
「(やってみてどうでした?)楽しかった。完成が楽しみお酒飲めるように作りました。ガラスって本当に吹いて膨らむんだなって」
製作時間は20分ほど。誰でも気軽に楽しめる体験教室です。
(サハラガラスパーク 野村実支配人)
「火が燃えているガラスが溶けているものを扱うにはかなり汗をか
く。徐々に気温が下がってくると作りやすさ、そういったところも出て
くる。ぜひ来ていただければ」
芸術の秋に、世界に一つだけのガラス作品を作ってみてはいかがでしょうか?
体験会は9月いっぱいは工房の調整のため休みで、10月から再開する予定です。
詳しくはサハラガラスパークまでお問い合わせください。
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