青森県むつ市で建設されている「使用済み核燃料の中間貯蔵施設」が10月に操業する見込みとなりました。

これを踏まえ、日本原燃の増田尚宏社長は、中間貯蔵した核燃料の搬出先となる見通しの六ヶ所再処理工場を、一日も早く完成させる考えを示しました。

日本原燃の増田尚宏社長は、25日の定例会見でむつ市の中間貯蔵施設が10月に操業する見込みであることに触れ、「重要な意味がある」と期待感を示しました。

その一方で、中間貯蔵施設の課題の一つとなっているのは、最大50年間保管した核燃料の搬出先となる見通しの六ヶ所再処理工場の完成延期です。

当初の計画では1997年に完成する予定でしたが、これまでに完成目標を27回延期しています。

日本原燃 増田尚宏 社長
「本来は我々が再処理工場をきちんと計画通り動かして、(各原発の使用済み核燃料の)プールに空きを作ることができれば、こういうふうにはならなかったので、いまからでも一日も早く竣工させることはきちんとやる必要があると思っています」

現時点で再処理工場の完成は2026年度中が見込まれていて、いまも様々な課題が残るなか、むつ市の中間貯蔵施設は操業することになります。

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