青森県内で特殊詐欺による被害はいま、過去最多となった2023年よりわずかに減っていながらも多く発生しています。これを受け、三沢警察署が実際の詐欺の手口を再現する研修会を行いました。

三沢市で開かれた研修会では、犯人グループに扮した警察官が特殊詐欺の中でも利用した覚えのない料金が請求される「架空請求」の実際の手口を再現しました。

電話を受けたのは、三沢地区防犯指導隊のメンバーです。

「架空請求」の実際の手口の再現
(犯人役)

「登録してからまったくこちらのほうに支払いがなかったものですから、未納料金という件でお電話しているんですよ」

(市民役)
「未納ですか?」

(犯人役)
「覚えありませんか?」

(市民役)
「そういったものはないと思う」

犯人グループは、『逮捕』や『裁判』など電話に出た人が動揺する言葉を口にし、言葉巧みに自分のペースに巻き込もうとしていきます。

「架空請求」の実際の手口の再現
(犯人役)
「2、3か月くらい料金が未納されているので、訴訟の手続き進めていたんですよ…。警察の方にも相談させていただいています。今日中にお支払いしていただかいと警察からお金とか差し押さえて強制的に払っていただくことになりますけれども…」

県内で特殊詐欺被害は、2024年は9月24日までに68件で過去最多となった2023年の同じ時期と比べると2件減ってはいるものの、多く発生しています。

三沢警察署・生活安全課 加藤託自 課長
「自分は大丈夫だと思っている方が多いと思ったので、そういう方こそ引っかかったときに振り込んでしまったり、家族に言えないことが起こってしまうのかなと思うので、(詐欺被害を)体験してみて、その感想や不安を周りのみなさんに伝えていただければ」

三沢警察署は銀行や役場の職員をはじめ、市民と関わることが多い人を対象に訓練を続け、被害の防止につなげたいとしています。

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