家庭から出た使用済みのてんぷら油などが「飛行機の燃料」に。

中部空港が、愛知県東浦町と提携する、国内初の取り組みです。

4月25日に協定を結んだのは、中部空港と東浦町です。

内容は、東浦町の家庭などから出た使用済のてんぷら油などを回収して、それを国内で「SAF(サフ)=Sastainable Aviation Fuel」と呼ばれる、持続可能な航空燃料に循環させようという取り組みです。

中部空港は、去年秋から空港周辺など県内15の自治体に、油の回収への協力を呼びかけ、今回の東浦町との協定締結となりました。

(愛知・東浦町 日高輝夫町長)
「油から航空機の燃料というと、子どもにわかりやすい。子どもたちも自分の家庭が出した油がリサイクルして航空機燃料になっていく、飛行機を飛ばすんだというすごく夢のあるプロジェクトになっている」

(中部空港 犬塚力社長)
「航空業界全体の脱炭素化に寄与していきたい」

中部空港によりますと、空港と自治体が提携して、航空燃料の循環に参画する試みは国内初だということで、東浦町のほかにも、これから提携できそうな自治体があるということです。

プロジェクトの担当者(日揮ホールディングス)によりますと、ことしの秋以降に大阪・堺市にSAFの生産プラントが完成し、来年初めには供給が始まる予定だということです。

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