列車の脱線事故や、レールの異常で運転を見合わせるなどして、国から改善指示を受けた弘南鉄道(青森県)は、25日、JR東日本と勉強会を開き、施設の管理方法や検査の仕方などを学びました。

勉強会には、弘南鉄道とJR東日本の職員合わせて20人が参加しました。

弘南鉄道は2023年8月、大鰐線で列車の脱線事故が起きたほか、大鰐線と弘南線でレールが擦り減ったことが原因で、最大で2か月半にわたって運転を見合わせるなどしました。

これを受けて東北運輸局は弘南鉄道に対して、レールの検査を適切に行うことや施設の保守管理をするための教育や訓練を行うなどの改善指示を出していました。

25日はレールを支えるための枕木や、線路に敷かれる砂利=バラストの詰まり具合などを調べ、JR東日本が行っている新しい検査の仕方や作業の効率化を学びました。

弘南鉄道 中田正志 取締役業務部長
「保線の部分だけでなく、施設の部分だったり電気関係、車両関係、色々な部分で老朽化もありますが、JRさんのこういう勉強会を通して知見を広げて、安全輸送に努めていきたい」

弘南鉄道では、今後も月に1回のペースで勉強会を開くなどして、安全な輸送に努めたいとしています。

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