1987年3月29日の青森駅。この時は、本州と北海道を結ぶ「北の玄関口」として発展してきました。列車を降りてから青函連絡船へ乗り継ぎ、函館へ向かう人で賑わっていました。

ただ、この交通の要衝も青函連絡船の廃止、そして東北新幹線の新青森開業とともに次第に存在感が薄れていきます。

転機となったのは、駅舎の建て替えでした。新たに建設された青森駅東口ビルには青森市や東北初出店のショップが軒を連ね、青森駅は「交通の要衝」から「商業の拠点」へ役割が移り変わっていくことになります。

青森市民
「サイゼリヤがすごい楽しみです。まだ行ったことがないので。昔の商店がつぶれているのはちょっと寂しいけど、新しいお店がいっぱいできているのは嬉しい」

「昔はこの辺りんご市場でにぎわって、きれいになって本当に東京と同じような感覚で楽しみ」

「郊外に店が多くなった。みんな車で郊外に行って、こっちにあまり来ない。電車で来るならこういうところがあれば、すっと行けるからいい」

JRは、引き続き県・市・商工会議所とあわせた4つの団体で連携し、今回の再開発を契機にした「街づくり」と「賑わいの創出」に取り組むとしています。

JR東日本盛岡支社 地域共創部 渡邉佳隆 部長
「新しい時代が来たかなと思っております。青森の情報を駅前で発信して、さらに街中に人が出ていけるようなソフトのイベントもいっぱいできるのかなと、期待が膨らんでいる」

青森駅東口ビルは26日午前11時にオープンし、次の日曜日28日までは隣接するワ・ラッセ前の広場で、開業記念イベントとして「棒パン作り」や「ミニ新幹線乗車体験」などが行われることになっています。

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