9月13日は青森市出身の板画家・棟方志功の命日です。青森市の霊園では、関係者が墓前で手を合わせ「世界のムナカタ」の功績を偲んでいました。

棟方志功49回目の命日の13日、秋晴れとなった青森市の三内霊園では志功の墓に関係者6人が墓参りに訪れました。

板画家・棟方志功は、独創的な作風で世界から高い評価を得て、青森県出身者では初めて文化勲章を授かりましたが、1975年に惜しまれながら72歳で生涯を閉じました。その前の年には、志功は自らの墓を作っていました。

敬愛するオランダの画家・ゴッホの墓を模していて、「静眠碑」と名づけています。

13日は、志功が生前好んで聴いていた「ベートーベンの交響曲第9番」が流れるなか、参列者は墓前に手を合わせて「世界のムナカタ」を偲んでいました。

財団法人棟方志功記念館 小野次郎 理事長
「きょう幸い天候に恵まれ、棟方もまた我々が来るのを楽しみにしていたんだろうなと。作品の所蔵数はうち(記念館)が日本一の2000点を超えるものを持っていますから心配はないんです。ただ、どういうふうにして末永くまで意義づけて伝えていくかがこれからの一つのテーマになるのではないか」

2025年は志功の没後50年の節目を迎えるため、関係者は功績を伝えていくために気持ちを新たにしていました。

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