2024年1月~9月までのクマによる人身被害の数は、2023年の同じ時期をわずかに上回っています。青森県はクマが秋になると活発になり、遭遇する可能性も高まるとして注意を呼びかけています。

県は、関係機関を集めたツキノワグマに関する連絡会議を開き、被害防止策などを共有しました。

県の報告によりますと、2024年1月~9月8日までに確認されたクマの目撃件数は543件で、2023年の同じ時期を25件上回っています。

また、人が襲われる被害は2023年の同じ時期より1件多い4件確認されていて、このうち6月には、青森市の八甲田山系で80代の女性がクマに襲われ亡くなっています。

クマは秋になると冬眠を前にエサを蓄える習性があり、行動が活発になることが予想されることから、県はこれから始まる秋の行楽シーズンに向けて警戒を強めています。

県自然保護課 吉田巧 課長
「(秋は)クマと遭遇する可能性も高まりますので、どうか山に入るときは基本的事項として複数人で入る、音を出しながら入山するとかクマスプレーを持っていく。基本的な注意事項をお守りいただいて、ぜひ青森県の自然と触れ合っていただきたいと思います」

県は、ツキノワグマ出没警報を11月30日まで県内全域に発表していて、出没が確認された場所に近づかないよう呼びかけています。

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