福岡市の運送会社が博多港の施設を市の条例に違反して別の業者に転貸、いわゆる「また貸し」をしていた問題で、市がすべての港湾施設の調査を行った結果、新たに5つの企業・団体が転貸していたことがわかりました。

博多港の港湾施設をめぐっては2021年に博多区の運送会社博光運輸が、市から利用許可を得ていた港湾施設を条例に違反して別の業者に貸していたことが市への外部通報をきっかけに判明しました。

この問題を受け、福岡市は去年2月から今年5月にかけて、港湾の保管施設や荷さばき施設など約100施設で約50の企業や団体に対し、ヒアリングや現地調査を行っていました。

11日に公表された福岡市の報告書によると市が許可を出している199件のうち、14件(9施設)で新たに転貸行為=いわゆる「また貸し」が確認されたということです。

福岡市はこの14件の許可を得ていた5つの企業・団体に対し改善勧告を行い、1件あたり5万円の過料を科しています。

福岡市は、「港湾施設の巡回を実施し、利用状況を正確に把握・監視するとともに、さらなる再発防止策を図る」としています。

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