14日土曜からの3連休、台風13号が勢力を強めながら奄美・沖縄を直撃するおそれがある中、奄美の離島では不安の声が広がっています。
台風13号はフィリピンの東の海上にあって、1時間に30キロの速さで発達しながら北北西に進んでいます。台風が予報円の中心を通った場合、あさって14日土曜午後から翌15日ごろにかけ、暴風域を伴って奄美地方に接近する見込みです。
12日午後、徳之島の様子です。徐々に風が吹き始め、海は白波が立っています。
地元の漁協によりますと、今はハマダイやアオダイのシーズンですが、台風に備えて11日から漁を切り上げ、漁船を陸に揚げてロープで固定するなど対策をとっています。
(作業中の人)「予測できないくらい台風が近くなり、船を揚げた。さらに次の台風も来そう」
奄美大島では、先月の台風10号でサトウキビが倒れるなど農作物に被害が出ました。鹿児島県によりますと、奄美大島ではこれまでに、サトウキビを含めおよそ8200万円の農業被害が確認されています。
台風直撃のおそれが高まる中、被害の拡大を心配する声が上がっています。
(サトウキビ生産者)「サトウキビにとって、やっかいな台風コースになりそう。強い台風や風が来ないことを祈る」
台風の影響で、海の便に乱れが出始めています。
12日は奄美航路の一部が欠航となり、13日は奄美航路の「フェリーきかい」の上り便、瀬戸内町の「定期船せとなみ」の午前中の便がすでに欠航を決めています。
このほかにも欠航が出るおそれがあり、最新の運航情報に注意が必要です。
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