家庭内で電気を分ける「分電盤」の無料点検と称して、事業者が各家庭を訪ねて、高額な工事を契約するトラブルが急増しているとして、東京都が注意を呼びかけています。
東京都消費生活総合センターでは、「分電盤」に関する相談の件数が今年4月から8月末まで速報値として300件以上あり、過去最多だった昨年度の346件に迫る勢いです。
都によりますと、都内に住む80歳代の女性の自宅にある日、事業者が「分電盤の点検をする」と訪ねてきたということです。
女性が契約している電気事業者だと思い応じたところ、「古くなっているので、新しい分電盤にした方がいい」と言われ、およそ16万円の契約をしました。
しかし、その後、女性が確認したところ、訪問してきた事業者は女性宅とは関係がなく、分電盤の交換も必要なかったことが判明しました。
都内ではこの他にも、住民がインターネットで見つけた分電盤を安く修理できるという事業者に依頼したところ、実際には数倍にもなる高額な請求をされたケースも増えているということです。
都は「クーリング・オフができる可能性もあるので、トラブルが生じた場合はすぐに消費生活センターに相談してほしい」としています。
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