全国的にコメの品薄状態が続くなか、宮城県内では、新米が一足早くが並び始めた店もあります。
新米は去年より値上がりしているものの、さっそく買い求める人の姿がみられました。
川崎町にある農産物の直売所です。
小笠原悠記者:
「お店の奥に入ると…ありました『ひとめぼれ』赤文字で新米と書いてあります。30キロの袋が20ほど積まれていて、後ろの機械で精米しています」
この直売所では、9月9日から町内で収穫された新米の販売を始めました。
これまで入荷した2.1トンのうち、すでに1.5トンが売れたということです。
JAみやぎ仙南川崎特産センター・宍戸信さん:
「(Q.お客さんの反応は?)やっぱり待ってましたという感じ。今年は異常なくらい問い合わせが多い」
取材中もコメの入荷状況を確認する電話が。
直売所のスタッフ:
「25でしたらありますので…」
「(Q.何の問合せ?)コメでした。袋で30ぐらいあればと。30キロを30袋。多分親戚とか東京にいる子どもに送りたいとかそんなんじゃないですかね」
また、今年の価格は、米作りにかかるコストの上昇や概算金の引き上げなどから値上がりしています。
この直売所では、ひとめぼれの一等米で、5キロが3000円で去年に比べ750円高く30キロは1万2000円と、2000円以上値上がりしました。
客:
「値段は下がらない?」
従業員:
「下がらない」
岩沼市から訪れたこちらの男性は新米30キロを購入しました。
岩沼市から訪れた人:
「いつもここでコメを買っていて新米が出たかなと思って来てみた。値段は今年高いというからこのぐらいなんだろうな」
他の買い物客からも価格の上昇に理解を示す声が聞かれました。
買い物客:
「10キロ買った。今年初めて。価格は上がってますよね。それはそれで仕方ない。農家も大変だしこちらも食べないといけないし」
コメ不足解消に期待がかかる今年の新米。
この直売所では販売状況に合わせ随時コメを納入していて、品薄を懸念した極端なまとめ買いは避けてほしいと話します。
JAみやぎ仙南川崎特産センター・宍戸信さん:
「1か月ぐらいで食べ切ってほしいというのが農家の立場。それを無理して(まとめて)買って2か月も3か月も食べる人もいるので、それだったら店に取り置きして、冷蔵庫に入れるので心配しないでと言っている」
直売所のスタッフは「今年は適度に雨が降りコメの品質も良い。在庫はあるので焦らず安心して買ってほしい」と話しています。
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