市町村による輪番制だった『熊本県民体育祭』の開催場所について、輪番制を廃止する見通しとなったことが明らかになりました。

どうなる?『熊本県民体育祭』

県民体育祭は戦後復興を目的に1946年にスタート。現在は「県内最大の総合スポーツ大会」として、県と市町村、県スポーツ協会の主催で開催しています。1989年ごろからは県内の市町村を10のブロックに分けて輪番で開いています。

しかし、県スポーツ協会によりますと、今年(2024年)2月から3月に市町村に行ったアンケートで、財政や要員の負担の重さから、45市町村のうち40市町村から輪番制の廃止を求める声が上がりました。

県民体育祭の開催経費は毎年約3000万円で、そのうち約600万円は、県スポーツ協会や県教育委員会が負担していますが、残りは開催地の市町村が担っています。また、実行委員会に職員を充てる必要があり、負担の重さを訴える市町村が増えているということです。

これを受け、今年7月に開いた「県民スポーツ専門委員会」で輪番制を廃止する方針が固まり、来年(2025年)3月の評議会で正式決定する見込みです。

再来年(2026年)度以降は、競技ごとの分散開催など新たな方法での開催を検討するということです。

今年の開催は?

今年の県民体育祭は、天草市と上天草市、苓北町で9月14日~22日の間の土日の4日間に開催し、監督や選手など約6200人が出場する予定です。

また、来年の開催地は熊本市に決まっていますが、再来年度は阿蘇市などで開催する予定でした。

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