「政治とカネ」の問題で議員辞職した自民党の堀井学前衆院議員の後任選びが進められています。

次の衆院選の顔ぶれはどうなるのか。与野党の思惑が交錯しています。

9月8日、北海道苫小牧市で開かれたのは、北海道9区から次に立候補する人を選ぶ自民党の選考会です。

応募した道内外の9人から3人に絞られ、討論が行われました。

候補に挙がっているのは、元教諭の村上裕幸氏(53)と、貿易会社社長の平山隆道氏(37)、コンサルティング会社社長の松下英樹氏(34)です。

 元教諭 室蘭市在住 村上裕幸氏(53)
「自民党が今変わらなければいけない。あるいは変わったんだ、そのような象徴となるべく、この場に職を辞して臨んでいる」

 貿易会社社長 東京在住 平山隆道氏(37)
「国家全体の課題でもある、この北海道のエネルギー政策に、石油会社出身の私がチャレンジしたい」

 コンサルティング会社社長 東京在住 松下英樹氏(34)
「わが国の持続的な成長、そして国民の幸福を追及する。そうした政治を目指していきたい」

堀井学前衆院議員の「政治とカネ」の問題で急きょ「新たな顔」を選ぶことになった自民党北海道9区支部。8日の選考では、「投票結果が僅差だった」として、3人全員を党本部に推薦、決定を委ねることになりました。

一方、混迷する自民党を尻目に着々と地盤を固めているのが、立憲民主党の現職、山岡達丸衆院議員(45)です。8月末は、苫小牧市内のイベントをまわって積極的に有権者と触れ合いました。

 立憲民主党 山岡達丸衆院議員(45)
「どういう構図になるかは、今の状況では分からないけれども、選挙は私自身が地域で認めていただけるかなので、その思いで頑張っていきたいと思う」

前回の衆院選では、野党共闘により、候補者を取り下げた共産党。現状は、元洞爺湖町議で新人の立野広志氏(67)が立候補を表明しています。

 共産党 元洞爺湖町議 立野広志氏(67)
「憲法9条を活かした平和の外交を進めることができるということを改めて訴えさせていただきたい」

さらにもう1人、出馬が取りざたされるのがこの人です。

鈴木宗男参院議員(76)(7月)
「ワンポイントショートリリーフとなると鈴木さんしかないという人もいる。いろいろな声はあるんです」

7月、9区からの出馬を匂わせるような発言をしたのは鈴木宗男参院議員(76)。2週間ほど前にも自民党をこう、けん制しました。

 鈴木宗男参院議員(8月25日)
「私は一切、『俺が出る』という話をしたことはない。ただ、今あがっている(自民党の)リストで山岡氏と勝負できるかと言えばどうなんでしょう」

秋にも予想される衆院選。与党の裏金問題が招いた「政治不信」を払拭してくれるのは、果たして誰なのでしょうか。

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