鹿児島市が計画するサッカースタジアムについて、これまで「中心市街地での整備を軸に進めてきましたが、下鶴市長は9日、天文館から離れたサンロイヤルホテル跡地に整備した場合でも「中心市街地の活性化につながる」との考えを示しました。

鹿児島市は、サッカースタジアムの候補地の選定を鹿児島県と進めています。

鹿児島市与次郎の鹿児島サンロイヤルホテルは、施設の老朽化などから県有地の住吉町15番街区への移転の方針を示していて、下鶴市長と塩田知事は、いずれも「候補地になり得る」との認識を示しています。

市はこれまで「まちなかスタジアム」を掲げ、中心市街地での整備を軸に進めてきましたが、下鶴市長は9日の市議会で、天文館から距離のあるホテル跡地の与次郎に整備した場合でも、中心市街地の活性化につながるとの考えを示しました。

(下鶴隆央市長)「中心市街地との距離を考慮すると、おおむねこれまでの考え方と整合が取れており、新たなにぎわいの創出につながる可能性がある」

一方、市議からは従来の対応との整合性を疑問視する声が上がりました。

(霜出佳寿市議)「整合性が取れているとの見解だが、果たしてそうなのか。これまで少なくとも歩いて楽しめる街からの経済波及効果を考慮し、中心市街地活性化エリアを想定していた。これまでと違う考え方で臨み、効果を検証し、議会にも提示すべき」

ホテル跡地での検討について、下鶴市長は「県とは具体的な協議に至っていない」としましたが、隣接地の地権者と接触を始めたことを明らかにしました。

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