8月、甲子園で行われた大会で準優勝を果たした花巻東高校女子硬式野球部にスポットを当てます。
雪辱を胸に「岩手から日本一」を目指して始動した新チームを取材しました。

2020年創部の花巻東高校女子硬式野球部。
6日は花巻市にあるホームグラウンドの笹間球場で1、2年生30人が練習に励んでいました。

チームは8月、兵庫県の阪神甲子園球場で行われた全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝で、強豪・神戸弘陵と対戦。
得点を奪うことができず3対0で敗れ、悲願の日本一には届きませんでした。

結成1か月の新チームを引っ張るのは盛岡市出身で2年生の小松ななみ主将です。

(小松ななみ 主将)
「ことしはユース大会では打撃のほうが良くて大量点数がとれたので、課題は守備のほうかなって思います。個々の技術は高いと思っているので、それをまとめるのが自分の仕事だと思っている」

チームの指揮を執るのは強豪・一関学院で長年監督を務めた沼田尚志監督です。
沼田監督が名前を上げるカギを握る選手は…

(沼田尚志 監督)
「3番を打つ神山選手だったり、4番を打つ三浦選手だったり、その子たちが投打の中心になってますので、この子たちがしっかり打ってくれれば試合になるなとは思ってます」

その選手の1人が神奈川県出身で3番ショートの1年生・神山桃実選手。
8月、甲子園での決勝にも6番・ショートで先発出場し、存在感を発揮しました。

(神山桃実 選手)
「2年生が少ないので、1年生が支えていかないとチームが強くなっていかないと思うので、自分がチームを引っ張るという意識でプレーしました」

また神山選手は内野の守備の要でもあります。
埼玉西武ライオンズの内野手・源田壮亮選手を意識しているという堅実な守備でチームを盛り立てます。

(神山桃実 選手)
「ひとつひとつのプレーをていねいにして周りの内野手にも声をかけながら引っ張っていきたい」

そして注目のもう1人は…盛岡市出身でチームの4番を任される三浦葉月選手です。
新チームの選手の中では得点圏打率が一番高く勝負強いバッティングが特徴です。

(三浦葉月 選手)
「ランナーがいる時は絶対に返したいという気持ちが強くて、力強い振りができると思います」

三浦選手は甲子園の舞台でも1年生ながら4番打者としてチームをけん引しました。

(三浦葉月 選手)
「中学校の時あまりバッティングで目立ってたイメージはあまりないんですけど、変わった一面というか、バッティングのほうで活躍してることをちゃんと見せたいなと思います」

先輩たちの雪辱を胸に「日本一」の目標に向けて新チームが始動した花巻東。


新チームは7日地元・花巻市で開幕する全国の高校や大学の女子野球合わせて、12チームが出場する大会に向けて調整を図っています。

花巻東は春の東京ドームや夏の甲子園に向けて、まずは地元開催となるこの大会での優勝を目指します。

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