青森県大間町で建設が進められている「大間原発」について、事業者の電源開発は安全対策工事の開始を延期し約2年後に改めて開始時期を示したいという考えを町に報告しました。

電源開発 菅野等 社長
「現場の工事再開につきまして、延期をせざるを得ないというところにつきまして、私自身深く責任を痛感しているところでございます。誠に町の皆さまのご期待に添えない点につきましてお詫び申し上げたいと思います。本当に申し訳ございません」

電源開発の菅野等社長は、大間町議会の特別委員会の中で、今回で6回目となる工事開始の延期を報告しました。

電源開発は、現在進められている国の新しい基準の適合性審査の進捗がある程度進んだ段階で、より確度の高いものを示したい考えです。

想定として、約2年後に改めて工事開始の時期を示したいとしています。一方で、工期圧縮などを行うことで、2030年度中としている運転開始時期の変更はしない方針です。

大間町 野崎尚文 町長
「大間原発は、大間町にとって最重要課題であり厳しいスケジュールではありますが、2030年の運転開始に向け、今まで以上に電源開発にはがんばってもらいたい」

電源開発 菅野等 社長
「国全体のエネルギー基本計画やプルサーマル計画の中での重要な役割を担っているというふうには強く自覚していますので、そのためにも2029年の工事終了・2030年の運転開始に向けて努力する必要がある」

電源開発は、大間町のほかに県や大間町に隣接する風間浦村と佐井村にも同じ様に報告を行いました。

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