環境省は3日、奄美大島で捕獲を続けてきたマングースの根絶を宣言しました。

(環境省自然環境局 植田明浩局長)
「奄美大島での特定外来生物・マングースの根絶を宣言する」

奄美大島では、1979年に毒蛇のハブを捕食することを目的に、およそ30匹のマングースが放たれました。しかし、昼に活動するマングースは夜行性のハブには向かわず、アマミノクロウサギなど希少な固有種を捕食し、問題となっていました。

国などは1993年以降、およそ36億円をかけ3万2000匹あまりを捕獲。2018年度の1匹を最後に、この6年間に捕獲はなく、環境省は3日、奄美市で開いた会議でマングースの生息状況を確認し、関係機関の意見を参考にしたうえで「奄美大島のマングースは根絶された」と宣言しました。

2002年から2024年までに捕獲作業にあたった奄美マングースバスターズはのべ840人で、奄美大島全域に3万個以上のわなを設置しました。

(マングースバスターズ)
「マングースをゼロにして生態系を元に戻すということだったので、とてもうれしい」

塩田知事は、「新たな外来種の侵入防止や早期発見などに、関係機関と連携して取り組んでいく」とコメントしました。

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