仙台市若林区の六郷東部地区で児童の通学や高齢者の買い物などに利用できる乗り合いタクシーの試験運行がはじまりました。

若林区の六郷東部地区で試験運行が始まったのは、乗り合いタクシー「ひがろく号」と「くろしお」で2日、出発式が行われました。

このうち「ひがろく号」は、主に高齢者向けで、事前に予約をすれば自宅まで迎えに来て、病院やスーパーなど、指定された場所まで行くことができます。


利用者「料金は安くて嬉しい。バス乗り場までは8分から10分くらいかかる。これが大変」

一方「くろしお」は、小学生の通学向けで、きょうは早速児童9人が利用しました。

地域の集会所などと六郷小学校の間を結び登校と下校の時間にそれぞれ1本運行されます。

六郷東部地区は路線バスの本数が少なく、2017年に東六郷小学校が六郷小学校に統合してから、遠方の児童は保護者の送迎などで通学していました。


利用した児童
「楽しかったです。きょう元気?とかしゃべった」

保護者
「他の子どもたちと一緒に学校に行けるので、学校の話題などを話せるような空間で話ができて良い」

六郷東部地区地域交通検討会 小野𠮷信会長
「少しでも多くの人が利用でき、高齢者が運転免許を返納しても通院や買い物ができるような地域になるように」

運賃は「ひがろく号」が高齢者が100円「くろしお」は小学生以下が150円です。

仙台市は試験運行を来年3月まで続け2027年度からの本格的な運行を目指しています。

仙台市内では現在6つの地区で乗り合いタクシーが運行されています。
このうち青葉区新川地区や宮城野区燕沢地区など4地区は本格運行。
2日始まった六郷東部地区と太白区生出(おいで)地区は試験運行中です。



市によりますと、これらの地域では市バスなど公共交通機関が減っていて、住民の交通手段の確保が課題となっています。
このため乗り合いタクシーの需要は今後も高まることが予想されるということです。

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